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大竹工房のブログ

脚の加工

  • Posted by: 大竹おさむ
  • 2023-12-04 Mon 20:31:33
  • 工房日誌
☆T様向け、AC06×2とあぐら椅子☆

先週、脚に開けたホゾ穴。その底を、手ノミで綺麗にする。

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綺麗にするとは、角ノミで掘った穴の底部に残った、部分的な掘り残しを除去する作業のことである。

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椅子は、部材が細く、その割には強度が必要なので、ホゾ穴は必要最小限の深さにする。ホゾの先端とのクリアランスは1~2ミリ程度。そのため、ホゾ穴の底を綺麗にして、実効深さをキープする作業は、欠かせない。





脚端の10ミリの余分を切り落とす。

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用済みになったから切り落とすのだが、「お世話になりました」という気持ちで、別れを告げる。





スイング仕様の椅子の脚下端には、雇いの丸ホゾを入れる穴を開ける。

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この穴は、脚の丸棒と厳密に同心円となるように掘る。

書けば簡単だが、技術的に簡単な事では無く、特別なテクニックを要する。





同じセットで開けたテストピースに嵌めてみる。

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外周が、ピッタリと一致する。

何故ここまで厳密に加工をするのか。

余計な心配だとは思うが、将来ロッカーを外して普通の椅子に改造をするケースが生じた場合、脚端に付け足す丸棒のセンターを出し、合わせて接合強度を高めるために、このホゾを使う。その際、外周がずれないように、この加工を施した。

スイングチェアに関して、今回のご注文の様な使い方は実施例があまり多くなく、製作者として先が読めない臆病さから、このような配慮をした。








ひっくり返りそうな演奏

グスタフ・マーラーの交響曲第二番「復活」は、若い頃から聴き親しんだ曲である。

いくつかのレコード、CDを持っていて、月に一二度のペースで、異なる指揮者、交響楽団の演奏を聴いている。

今日は、レナード・バーンスタイン指揮、ニューヨークフィルハーモニックの演奏を聴いた。以前図書館で借りてきたCDを、オーディオ装置にコピーしたものである。

曲の最終楽章、そのラストの盛り上がりが、あり得ないくらいに熱い。指揮者の興奮度合いが、尋常では無い。こんなに興奮したら、脳卒中か、心筋梗塞でひっくり返るのではないかと、心配になるくらいである。

YouTubeで、バーンスタインの同じ曲の演奏が見れる→こちら

この演奏も、同じように、極度の興奮状態で、あきれるほど凄まじい。

終わりまでの5分間ほど、お付き合い頂いて、指揮者の陶酔ぶりを、とくとご覧頂きたい。

ここまでパフォーマンスできる人は、幸せだろうな。






最後の施業

マツタケ山は、今年最後の施業となった。

実は一昨年だったか、以前マツタケが発生していた場所に、刈り払った藪の雑木を堆積させてしまっていた。

それが気になっていたので、撤去する作業を行った。

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けっこうな重労働。

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枝木を片付けた後、落ち葉や腐葉土を掻く

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マツタケが生えていた場所なので、地面の搔き取りは控え目にする。

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これが終わった後、近くの斜面に移動して、落ち葉搔きの作業をしたが、陽が陰って寒くなり、早めに引き上げることにした。

これにて、今年の山仕事は終了となった。

いろいろ盛り沢山な企画を実行したけれど、残念ながら収穫に恵まれなかった今シーズンが、幕を閉じた。

ともあれ、メンバーの皆さん、お疲れ様でした。

事故も無く、無事に終われたことを、感謝。









脚にホゾ穴開け

  • Posted by: 大竹おさむ
  • 2023-12-01 Fri 20:01:39
  • 工房日誌
☆T様向け、AC06×2とあぐら椅子☆


脚部材に、ホゾ穴を開ける。

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この加工のキモは、この仕掛け

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脚端に加工した溝にピッタリはまる治具で、丸棒の角度を決める。

この方法は、私が二十数年前に考案して、百脚以上の椅子の製作に使って来た。

一連のプロセスは、加工精度が高く、ミスも少ない手順だと自負している。

と言いながら、久しぶりの今回、ミスをしでかしたら恥ずかしいな。





座枠(横)のホゾ穴は傾斜なので、部材の下に傾斜版を敷いて穴を開ける。

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ホゾ穴の寸法精度は、常に気を使うところである。










ストレッチャーと、脚部材の加工

  • Posted by: 大竹おさむ
  • 2023-11-30 Thu 20:18:43
  • 工房日誌
☆T様向け、AC06×2とあぐら椅子☆


脚部材を水拭きして

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乾いてから240番のペーパーをかける。

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ロクロ加工の時点でペーパーはかかっているが、それは横ずりなので、その擦痕を取るために、追加のペーパーがけをするというわけ。

この後もう一度水拭きをして、320番のペーパーをかけた。





ストレッチャー部材のホゾ加工。

まず胴付きを切り込む

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回転刃は、所定の角度に傾けてある





次いで、専用の治具を使い、ホゾの厚みを決める

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加工が終わったストレッチャー部材

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脚を、所定の長さに切る。

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脚端には、この先の加工で使う余分を10ミリ足してある。





木目を見ながら、脚の配置を決める。

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専用の治具を使って、脚下端に溝を切る。

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その溝をガイドにして、別の治具を使って、第二の溝を切る

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こんな感じに、溝が切り込まれた。

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この溝は、ホゾ穴を開ける加工の際の、角度決めに利用される。

丸棒の脚に、所定の角度で振り分けてホゾ穴を開けるには、それなりのテクニックが必要なのである。





脚にホゾ穴の墨付けをした。

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